出展クリエイター
石川県にある山中温泉。温泉街よりずっと山の奥の方にある工房で伝統工芸品の山中漆器を中心に丸物木地をつくり続けています。 丸物木地とは円形の木の うつわ。椀、盆、丸膳など丸い形の日用食具。それらを原始的な「手びきろくろ」と「ろくろかんな」を匠に使い仕上げていく挽物(ひきもの)です。 ろくろでひとつひとつ手作りする うつわ はオートメーション化した生産物とは違います。しかし、作品のように時間をかけて生み出す一点モノでもありません。ひとつひとつに気持ちを込めてつくることを大切にしながらも、同時に同じものをできるだけ多く作れることにも重点をおく。 それが上質な器を、使いたい人に届けるための適切なバランスだと考えています。 とりわけ日本人に深いなじみのある椀や盆などの丸物木器に携わっているからこそ、つくり手の想いは大切だと考えています。 また国産木だけを使い、正真正銘の真面目な日本製「メイドインジャパン」をつくり続けていきたいと考えています。