出展クリエイター
アートセピアでは、作家自ら撮影した風景写真に手書き風のグラフィック処理を施し、手すき和紙にデジタル原版をプリントしたジークレー版画を販売しています。 【作品コンセプト】 そもそも写真とは、時、空間を共有した者同士が再び、時、空間を疑似共有できるように、脳に閉じこめられている思い出を引っぱり出す、いわば “しおり” の役目でしかない、と私は思っています。 写真それ自身は決して主役ではなく、あくまで思い出が主役なのです。 ならば、時、空間を共有していない者に、その “しおり” だけを見せて、思い出を共有することができるのか? 私は、この命題を追求するために、試行錯誤を繰り返しながら、作品を作り続けています。 でも、近い将来、私が作った “しおり” が、あなたと私に共通の感動を味わわせてくれる時がくると確信しています。 人である限り、あなたも必ず私と同じ古い記憶をDNAの中に持っているに違いないから。