出展クリエイター
銀で造形された立体の上にガラス釉薬を高温で焼き付け着彩したエナメルジュエリーという工芸装身具を作っています。 エナメル(ガラス)と貴金属の組み合わせによる装飾品の歴史は古く紀元前から続いており、特に19世紀末にヨーロッパを中心に広まった芸術運動、アール・ヌーヴォー期に絶頂期を迎え、ルネ・ラリックら多くのクリエイターが素晴らしい作品の数々を今に残しています。 残念ながら20世紀以降はジュエリーも大量生産の時代に突入し、またレジンなどの合成樹脂が発明されたこともあり、複雑な工程と技術を必要とされるエナメルジュエリーは一気に衰退してしまい、現在では素材の永続性が必要とされる高級な宝飾品や時計などの装飾にその技法がわずかに残る程度となってしまいました。 Atelier Musubibaのコレクションでは、その最盛期に用いられていた様々なエナメル技法を用いて、虫や植物、自然の景色などをモチーフとした彩り豊かな、それでいて普段使いできる愛らしい作品の数々をご用意しております。 是非一度エナメルジュエリーの世界をご体験ください。