
出展クリエイター
建築家が唱えた「少ないことが豊かである」という「LESS IS MORE」の哲学。私はこの普遍的な真理を、日々の生活に寄り添うバッグで表現しました。 目指したのは、単に小さなバッグではなく、洗練されたミニマリズムの中に、「ちょうどいい」サイズ感と、使う人をハッとさせる賢い機能性を凝縮しています。 素材選びからディテールに至るまで、使う人の日常を想像し、試行錯誤を重ねて製作し、現代のライフスタイルに溶け込むデザインが融合した、細部にまでできる限り気を配った製品です。 私は、バッグに「正解」や「ゴール」はないと考えています。なぜなら、このバッグは、使う方々のアイデアが加わることで、初めてその真価を発揮するからです。少しの工夫やひらめきによって、表情を変え、新たな魅力を引き出す。例えば、お手持ちのアイテムや日常使う上着や小さな荷物などの追加、バッグの中に施したギミックの活用など、使い手の個性と創造性によって、無限の可能性を広げることができます。このバッグは、多様なライフスタイルにしなやかにフィットし、その都度、新しい一面を見せてくれると考えます。 作り手の想いと、使い手のアイデアが溶け合うことで、バッグは単なる道具を超え、かけがえのない存在へと進化し、私たちはこのバッグを通し、皆様とコミュニケーションをとりたいと願っています。点と点を結ぶ見えない線ですが、バッグを通して対話し、使う人のライフスタイルにそっと寄り添い、ジワジワとその仲間入りをしていければ幸いです。