

長野県松本市を拠点に、山をテーマに木工作品を制作しています。北アルプスの麓で暮らし、日常的に山を歩くなかで出会う稜線や光、空気の重なり、人と自然の距離感が、自分のものづくりの原点になっています。 もともとはデザイナーとして、形や構造、見え方を考える仕事に携わってきました。その一方で、山を歩く体験を重ねるなかで、風景の美しさを眺めるだけでなく、その場に流れる空気や距離感、身体を通して受け取る感覚そのものを表現したいと思うようになりました。デザインの視点と山での体験を結びつけることで、自分ならではのものづくりができるのではないかと考え、木工を軸に制作を始めました。 木という素材に惹かれたのは、柔軟さや個体差、時間の蓄積がそのまま表情として現れるからです。自然との接点を、暮らしの中で手に取れるかたちへと置き換えていきたいと考えています。