

織との出会いは、数十年前の高校卒業の頃。 とあるテレビドラマの主人公が機織りをしているのを見て、 ふと、「これ、やりたい」と思ったのがきっかけ。 その時の思いつきが、 都内の織工房で一年修業する機会を得ることでカタチになり始め、 テキスタイルスクールでも勉強を重ねることになりました。 その後、ひょんなことからタイの人と結婚。 コンケンに移住してからは、 手軽に始められるパッチワークを覚えて、 子育て、仕事の合間の手作りを楽しんでいました。 今は子育ても終わり、歳を重ねるにつれて もう一度手織りをしたい気持ちが増して来まして、 日本から送って来ていた大機を、 リビングの陽の当たるところに移動させて 本格的に織を再開しました。 大機は結婚して以来、長い間 階段下でモノ置きになっていましたが、 今では文字通り日の目を見ています。 織もパッチワークも、 目まぐるしく変化する今の時代と逆行するような 手のかかる仕事です。 手織りに没頭する時間。 使いものにならなくて捨てられそうなものたち。 工芸品のような精巧さを求めるのではなく、 ホッと息をつける余白。 それらに価値を感じて作品作りをしています。 会場でちょっと足を止めて、 少しでもその余白に共感して頂けたら こんなうれしいことはありません。