出展クリエイター
田中帽子店は、創業明治13年、137年の歴史がある、日本でも数少ない麦わら帽子の工房です。 工房は埼玉県春日部市にあります。 春日部市は古利根川の流域に広がる肥沃な土地で、昔から麦や米が生産されていました。その素材を使い農閑期に麦わら帽子の材料となる麦わら真田をつくり海外へ輸出するところから、春日部市の麦わらの歴史がスタートしました。 明治30年頃にはドイツから日本に製帽用のミシンが入り、麦わら帽子の生産が国内でも行われるようになりました。この頃、田中帽子店でも本格的に帽子作りをスタートしました。 田中帽子店では、熟練の職人達が日本人の頭の形にあった型を使用し、ひとつひとつ手作業で製造しているため、かぶり心地の良さとフィット感が抜群です。 夏には麦わら製だけでなく、ラフィアや麻、カンピなどの天然草の帽子を、冬にはウールやラビットファーの帽子なども手掛けています。 田中帽子店では、今でも近隣の幼稚園の麦わら帽子や、地元の高校野球強豪校が甲子園に出場すれば応援用の麦わら帽子を作るなど、地元からも愛される存在です。