生来、手先が器用で根気強かったため、細かい作業で物を作る事が得意でした。幼少期より習っていたピアノもそれなりに上達し、母の強い勧めで音大に進学するも、その母が他界。 自分の進むべき道を見直した時に「物を作る人になりたい」という思いに至りました。音楽という生モノの世界で生きて来た事で、殊更に目に見える、形に残る物を作るという事に魅了されたのだと思います。 陶芸、革工芸、編み物、刺繍、洋裁、木工、ペーパークラフト、プラモデルなど様々なものを作る事を趣味としてきた中で、最も長く世に残り、指や耳に身に付けるという制約の基、小さな世界の中で自由な表現が出来、細かい作業を必要とするジュエリー制作を仕事にしたいと考えるようになりました。 音大卒業後、ジュエリー店で働きながら、夜間に日本宝飾クラフト学院へ通い、技術を習得。 ワイヤーワックスやシートワックスを使った繊細な作品を得意とし、卒業制作展では奨励賞を受賞。 結婚を機に地元である長野へ戻り、「Sayes」を立ち上げました。