出展クリエイター
小学校の教師をしていました。5・6年の担任が多く、家庭科も教えていました。展覧会にエプロンなどの作品を作り展示することがあります。ミシンを使って作品を作ります。ミシンは4・5人で1台を使います。その4・5人の班には普通、優秀な女子と腕白坊主が混ざります。腕白坊主達は、ボビンの出し入れも乱雑でボビンを転がしたりします。その頃水平ガマミシンになってきたので、下糸調整がなくなりました。転がしたボビンの糸を手でまき直したら、ミシントラブルが起きるのは当たり前です。この班のミシンは全員うまく使うことができません。優秀な女子もお手上げです。先生達のほとんどがミシンについて知識がありません。優秀な女子も腕白坊主と一緒に作品ができるまで残されます。展覧会に出品するためです。展覧会は11月が多く、私立中学校を受験する子にとって大切な時期です。優秀な女子の多くがこの受験生です。多くの子が泣いていました。それで考えたのが「いとまる」です。